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「130の小さな叫び」のご紹介

  
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「130の小さな叫び」


(保育施設での事故調査報告書のご紹介)

 

◎初版発行 1982年12月(調査発行〜径一ちゃんの死をムダにしない為に保育を考える会)


◎再出版 1997年4月



私が初めてこの本を手にした時、1982年にこれだけのすごい内容の本を会の方々で独自の調査をされて、全国の統計まで出されて作られたことに驚きました。


1972年に東京の認可外保育施設で東健治さん、秀実さんご夫妻のご長男の径一ちゃん(当時1歳2カ月)がお亡くなりになられました。


そして、ご夫妻は他園でも同じように沢山のお子様がお亡くなりになられていらっしゃる事を調べられました。


行政で保育施設でのお子様の死について何らかの検討がされていると思われ調べられましたがどこも実態の把握はされておらず、公的な施設以外での事故については調べる必要性すら感じていないことを言われてしまいました。


ご夫妻は「径一ちゃんの死をムダにしない為に保育を考える会」の方々と一緒に『何が多くの小さな生命を絶ったのか』『再び同じ死亡事故を起こさない為にはどうしたら良いのか』ということを明らかにしようと決意されました。


この本には行政、保育施設の問題点、ご家族様の想い、事故の事例、調査結果(18項目)、死亡事故と保育の環境、死亡事故の内容と事故防止に向けて(月齢と死因、事故時の保育状況)、事故後の対応(親、保育施設、行政)等が書かれております。

又、保育状況について、会の調査結果で、うつ伏せ寝で発見された例が多く厚生省SIDS研究班ができる前に、既にうつ伏せ寝は危険だと指摘されていらっしゃるのには非常に驚きました。


この報告書は数多くの保育施設での死亡事故を教訓にして、再び同じような事故を起こさない為に、この報告書が活かされる事を念じながら又、幼なくして生を閉ざされてしまった130人の子供達の叫びであることを受けとめながら、作られております。

当時、かけがえのない命を無駄にしない為、守る為にご活動された東さんご夫妻をはじめ会の方々の努力と熱意が、この本を読ませて頂いて、すごく伝わってまいりました。そして、当時の社会が抱えている保育の問題も調査によって浮かび上がったこともすごい事です。


しかし、本が出版されて14年経った現在でも行政より充分な対応が、なされないまま今日に至っていることを痛感しております。 又、この本の貴重なデーターが充分生かされていないことが、とても残念で悲しいです。


私自身、この本を読ませて頂いて保育現場で生かせる本だと思い是非、保育者の皆様にこの本をご紹介させて頂きたいと強く感じました。
そして東さんに再出版のお願いを致しましたら、快くご承諾して下さり、とても有り難かったです。

この本はご家族様の側からの本です。

又、大阪保育研究所編集の「保育園での事故・突然死」は保育者の側からの本です。それぞれ併せて読まれると一層、保育の参考になると思います。
又、ご家族様、保育者と立場は違ってもかけがえのないお子様の命を守りたい、無駄にしたくないという想いと祈りが、それぞれの本に込められております。

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